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Posted by チェスト at

2015年05月08日

が健康な状態だっ





「お姉さん上手だね。いいよ。その剛毅なのは嫌いじゃない」

「場所は覚えました。また来ます」

「いつでもどうぞー」

 そうして帰路に着こうとすると、あまり見たAmway傳銷くない光景が目に入った。奴隷市場だ。

 レッドクリフの街にもあったが、基本区画が整備されていたのでそこには立ち寄らなかった。あまり無駄なところには行かない人なのだ。

 その中を出来るだけ目を合わせないように通過しようとしたが、無理だった。

 檻に入れられ、絶望で焦点が合わず、何かの病気か呼吸がぜひぜひとおかしい少女を見つけてしまった。

 正直こういうのが目に付くとどうにか助けてあげたくなってしまう。せめて目の前の子だけでも。

 一応店主に聞いてみることにした。

「この病気の娘はいくらだ?」

「へ、へえ、元Fランクの冒険者だったらしいですが、現在この有様でして、今夜峠を越えられなければ処分なんで銀貨1枚でいいでさあ」

 はっ、この子の命が胡椒一瓶と同じ値段ね。

「よし、買う。背負い紐を着けてくれ」

「へ、へえ・・・・・・」

 衝動的に買ってしまったが、後悔は無安利傳銷い、と思う。



「で、買って来ちゃった、と」

「面倒は俺が見ます。宿の人には一人分多くこちらの手持ちから出しておきますから」

「分かったわ、リーダー。でも、元Fランクって事は回復したら戦わせるのよね」

「そこら辺は本人の意思次第です。家を任せるか戦わせるかは彼女に任ます」

「存外甘いのね。あなた。まあいいわ。それなら頑張りなさい」

 そう言ってシャーロットは部屋に引っ込んでいった。

 その後、俺が世話をする準備をしていると、ドアが叩かれた。

「どうぞ」

「シャーロットに聞いたわ。奴隷を買ったって本当?」

「ええ」

 レイラはなにやら険しい表情をしている。

「その子は・・・・・・この子ね。確かにこの調子なら奴隷商人も安値で手放すわ」

「分かるんですか?」

「この子が健康な状態だったら貨幣の価値が一つ変わるわよ」

 そんなものなのか・・・・・・。

「俺が責任を持って看病します」

「そう、それならいいわ」

 あっさり引き下がった。

「本当に今回が峠よ。念のため白を買ってきたわ。麦粥に混ぜてあげなさい」  


Posted by kieihui at 17:21Comments(0)