2014年07月15日
人生の羅針盤

こんにちは、木村耕一です。
自分の故郷について、案外、知らないものだな……と、つくづく知らされたことがあります。
文筆家として活躍する70代の大先輩・T氏と、東京・神田で食事をしたときのことです。
「好きな作家は?」と尋ねると、T氏からは、「堀田善衛(ほった よしえ)です」の答え 懷孕前準備。
どんな漢字を書くのか、男か女かも、私には、分かりませんでした。
するとT氏、
「富山県の生んだ、偉大な芥川賞作家ですよ。
あなたも富山県出身でしょう。
知らないなんて、本当ですか?」
恥ずかしながら、知りませんでした。
堀田善衛は富山県高岡市伏木の出身。
私も同じ高岡市生まれなのに……。
さらに驚くべきことが探索四十 洗腦!
宮崎駿監督が、長編アニメの制作から引退を表明した記者会見で、「堀田善衛」の名前が出てくるではありませんか。
宮崎監督は、若い頃から堀田善衛の作品を愛読し、人生の羅針盤のように心の拠り所としてきたといいます。
自分の尊敬する日本人であり、大恩人であるとまでいいます。
これまでの作品作りで、一番影響を受けたのは堀田善衛だ、と語ったこともあります。
富山県出身者としては、やはり驚きでした。
かつて「裏日本」といわれ、なんとなく日本海側の卑屈さを、どこかに持っていた自分には、心が晴れるようでした。
東京へ出てきて、まもなく15年 韓國食譜……。
故郷の魅力を、今一度、見つめ直してみたいと思います。
Posted by kieihui at 12:08│Comments(0)
│weiriki